子供の可能性が広がる教育 話題のIBってなに?

グローバル教育に関心のあるママなら、一度は耳にした事があるはずの「国際バカロレア」「IB」。子供をIB教育を実施している学校へ行かせれば、世界中の大学に入学できるみたい!と、具体的な内容を知らなくてもインターナショナルスクールを決める際に、IBにこだわるママが最近増えているとか。

国際バカロレアは、単に日本の「高卒認定」(旧大検)の国際版ではありません。国際バカロレア(International Baccalaureate)とは何か、そのメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。

そもそも国際バカロレアはチャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解し、それに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせることを目的として作られました。それと同時に国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートも確保されるということです。様々な文化の理解と尊重の精神を通じ、より良い平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成という理念には、賛同するママも多いのではないでしょうか。


IBプログラムってどんなプログラム?


プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP) 【1,315校 (国内:19校)】

3歳~12歳を対象として、精神と身体の両方を発達させることを重視したプログラム。

ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP) 【1,210校 (国内:9校)】

11歳~16歳を対象として、青少年に、これまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラム。

ディプロマ・プログラム(DP) 【2,908校 (国内:26校)】

16歳~19歳を対象としたプログラムであり、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能。原則として、英語、フランス語又はスペイン語で実施。

DPのカリキュラムは、以下の6つのグループ(教科)及び「コア」と呼ばれる3つの必修科目があります。生徒は、6つのグループから各教科ずつ選択し、6科目を2年間で学習します。ただし、「芸術」(グループ6)は他のグループからの科目に代えることも可能です。

グループ名

科目例

1 言語と文学(母国語)

 言語A:文学、言語A:言語と文化、文学と演劇

2 言語習得(外国語)

 言語B、初級語学

3 個人と社会

 ビジネス、経済、地理、歴史、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、心理学等

4 理科

 生物、化学、デザインテクノロジー、物理、コンピューター科学、環境システム

5 数学

 数学スタディーズ、数学SL、数学HL

6 芸術

 音楽、美術、ダンス、フィルム、演劇

必修科目

課題論文(EE:Extended Essay)

・履修科目に関連した研究分野について個人研究に取り組み、研究成果を4,000語(日本語の場合は8,000字)の論文にまとめたり、知の理論(TOK:Theory of Knowledge)

・「知識の本質」について考え、「知識に関する主張」を分析し、知識の構築に関する問いを探求する。批判的思考を培い、生徒が自分なりのものの見方や、他人との違いを自覚できるようにする為の学習最低100時間、創造性・活動・奉仕(CAS:Creativity/Action/Service)

文部科学省の統計によりますと、2014年のIBディプロマ受験者数は、74,290人、うち日本人受験者は644人、 IBディプロマ取得者59,628人、うち日本人は582人、取得率は80.3%、日本人取得率は90.5%となっています。


IBディプロマを履修するメリット


・イギリスで主流の教育、Aレベルと比べると科目数も多い分(Aレベルは3科目、IBは6科目)知識に偏りがあまりないといえる。

・イギリスの大学やEUの大学で高く評価されている。(特にカナダの大学ではかなり評価されているようです。 )

・近年アメリカの上位大学でも、IBディプロマ取得者の合格率が高くなってきている。


IBディプロマを履修するデメリット


・毎週3~4時間の社会体験活動(ボランティア活動など)が課される。そのため、奉仕の精神より資格取得の為仕方なくボランティアをするようになる子もいる。

・卒業時に必ずもらえる資格ではない。DPのコースを選択し、2年間勉強をしても全員がディプロマを取得できるわけではない。

・IBディプロマのコースを取ると、授業料が高くなる。

・教員の質による差がものすごく激しい。(これはどのような教育課程でもいえることですねが…)

・日本の進学校の高校と比較した場合圧倒的に授業時間が少ない。

・数学のレベルが圧倒的に低い。IBの数学だけで日本の一流大学の理系進学には問題があると思われる。

・アメリカの大学に出願する場合、SATを受ける必要があるので、ただIBで高得点をとればよいというわけでない。

日本の学習方法とはあまりにも違うので、IBディプロマ資格を取るにはプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)で小学生のうちから、そのような思考や表現力を身につけておいた方が有利といえるでしょう。ただ、日本でPYPを受けられるのは19校、ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)に至っては9校というのが現状です。

将来お子さんを海外の大学(特に英・欧州)へ留学させたい、お子さんが留学したいと考えている場合、国際バカロレアディプロマの取得はとても役立つのではないでしょうか。

スポンサーリンク
レクタングル広告大
レクタングル広告大