超難関アイビー・リーグへ入学できるのはどんな学生?

ご存知の方も多いとは思いますが、アイビー・リーグに限らずアメリカの大学入試は、日本の様なペーパーテストがありません。合格率5~15%といわれるアイビー・リーグへ合格する生徒達はどのように評価され、選考されるのでしょうか?

通常、志願者は11月から翌年の2月までに願書を提出。各大学は願書提出を受けて合否判定を行い、入学年の3月または4月に合格を通知します(入学は9月)。

アメリカの大学には、下記の項目を総合的に審査して合否を決めるAdmissions Officeという専門の部署があります。Admissions Officeに「この学生をぜひ入学させたい!」と思わせるかどうかが、合格への鍵となります。

・高校4年間の成績(日本人の場合は3年間)
・小論文
・推薦状
・SATテストまたはACTテストのスコア(年に複数回実施される全国共通学力テスト。日本でも受験可)
・TOEFLテストのスコア(外国人の場合)
・課外活動の実績(スポーツや芸術、生徒会、ボランティアなどの活動)
・面接

高校の成績やテストスコアは数字で判断されるものですので、できるだけよい成績・スコアをとることが、入試対策になります。しかしながらSATや、TOEFLで満点をとっても不合格になる場合も有り、そのスコアだけで合否は決まりません。“満点であたりまえ”+アルファという感覚でしょうか。 他の出願者と差を付けるためには、エッセイや推薦状、面接において、すぐれた資質を大学側にアピールしなければなりません。しかしこれらの項目については、各大学によって合格・不合格の判断基準が違うので、日本の大学受験のように対策をたてて受験勉強することはできません。

合否を決めるポイントとしてもう1つ「レガシー(Legacy)」というものがあります。アメリカの一流私立大学には卒業生の子弟が優先的に入学できるシステムがあり、アイビー・リーグでは新入生の10~15%がこれに当たるといわれています。卒業生は大学に多くの寄付金を払い、言い方は悪いですがその見返りとして子弟を大学に送り込むことができる構造になっています。(少なからず、日本の私立の受験にもこのようなシステムがあるように思いますが。)

2014年 ニューヨークの高校生(17歳)がアイビー・リーグ8校すべてに合格したと話題になりました。彼は成績優秀、生徒会役員、陸上で円盤・砲丸投げの選手、アカペラグループ所属(バイオリンも弾く)、地元病院でボランティア活動、謙虚で礼儀正しいと、非の打ち所がないスーパー高校生でした。しかし、SATで満点を取ってません。彼は黒人で、これがもし白人生徒やアジア系生徒で満点を取っていなければ、とてもトップ3校(ハーバード・イェール・プリンストン)には受かっていないといわれています。大学は、人種別に入学学生の比率を定めています。人種別割合をまったく撤廃してしまうと、ハーバード大学の新入生の半分以上がアジア人になってしまうと言われています。(今でもハーバードの20%はアジア人です)それゆえ今一番、合格するハードルが高いのがアジア系です。人口は比較的少数派なのに、優秀な生徒、教育熱心な親が多いので、アジア系の中での競争率は過酷です。

このようにアメリカの大学の入学審査は、日本人にはわかりにくいところがたくさんあります。大学によって求める項目や重視する項目は異なりますが、才能があり、努力を惜しまない魅力的な人物であることが一番求められていることです。

アメリカにはアイビー・リーグのように超一流とよばれる大学が数多くありながら、日本のような大学入試競争がなく、予備校なるものも存在しません。それは無理をせず自分にあったライフスタイルをとることを好むというアメリカ人の気質によるもので、大学入学についても同様のことが言えます。無理にレベルの高い大学に行くよりは、自分の学力に応じた大学で学び、そこでベストを尽くす生徒が多いのだそうです。もちろん、アメリカ社会も十分競争社会ではありますが、日本や韓国、中国のような学歴社会ではないために、どこの大学を出たかということよりも、何を勉強したかを重視します。それほど自分の出身校にこだわる必要がないことも、大学入試を過熱化させない要因でしょう。

あるアメリカの女子高生は南部にある公立の、あまり教育レベルが高くない高校へ通っていて、卒業した時点では東部のレベルの高い大学に入学できませんでした。そして、ジョージア州立大学に入学し、2年間極めて良い成績を修め準学士号(AA degree)を取得し、コロンビア大学の3年次に編入したということです。彼女は2年間、学費の安い州立大学で勉強してきたため、かえって最初からコロンビア大学に入学するよりも得をしてよかったと感じているそうです。

また、日本の大学受験を経て交換留学という形でアイビー・リーグで学べる大学もあるようです。(東大・一橋・早稲田・慶応など)

親にとって、子供がどんな大学を選び入学するのかはとても気になるところですが、その選び方、進み方は多数存在していることをアドバイスしたいものです。

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