州によってこんなに違う!カナダの大学を決める時に注目したいポイントとは?

アメリカに比べ治安が良い点、UKに比べ学費や生活費を抑えることができ、オーストラリアやニュージーランドに比べ綺麗な英語が学べるといった理由で人気のカナダ留学。

カナダには約90校の4年制大学と約170校のカレッジがあり、そのほとんどが州立の公立大学で、教育水準が高いことでも知られています。また、州によって入学条件や学費が異なり、気温や生活コストなども大きく違ってくるので、学校選びの際には注意が必要です。

州別の留学生の大学の学費平均

オンタリオ州 27,729ドル/年(約220万円)
ブリティッシュコロンビア州 19,999ドル/年 (約158万円)
ケベック州    18,966ドル/年(約150万円)
マニトバ州    14,371ドル/年(約120万円)
ニューファンドランド・ラブラドール州  8,942ドル/年 (約71万円)
ニューブランズウィック州     13,355ドル/年 (約105万円)

* 2016年 10月のレートで計算しています。 1カナダドル=79円

カナダ全土の平均授業料は21,932ドル(約173万円)ですが、州によって学費に大きな開きがあるのがわかります。また、日本の国公立大学は、学部によって学費が異なることはありませんが、カナダでは学部により学費がが異なります。日本の私立大学と同じように医療系が高く、教育学部、環境保全・農学部などが安いようです。

1月の平均最低気温

オンタリオ州 トロント  -7,3℃
ブリティッシュ・コロンビア州  バンクーバー 0,5℃
ケベック州 ケベックシティー  -18℃
マニトバ州  ウイニペグ  -22,8℃
ニューファンドランド・ラブラドール州 セントジョンズ  -8.2℃
ニューブランズウィック州  セントジョン  -13.3℃

マニトバ州は他の州に比べ移住しやすい(ビザが下りやすい)として注目されていますが、平均最低気温はマイナス22℃。生活していく上で覚悟が必要です。

カナダの大学は3つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を比べてみましょう。

1. 大学院博士課程のある大学 研究大学

・広範にわたる分野の研究プログラムを有する大規模大学。
・大規模な総合大学で、大学院、医学部、工学部がある。修士課程だけでなく、ほとんどの大学で博士課程が備わっている点が特徴高度な研究活動を中心とした環境で学びたい人向けの大学。

2. 大学院レベルの学部大学 総合大学
・MBA、法学などの専門職系を含む幅広い学位を提供する大学。
・高度の研究や大学院でのプログラムを重視しているが、ほとんどのところが医学部をおいていない。
・MBAの学位を含む幅広いプログラムをもつ。
1の研究大学より規模が小さいので留学生にも親しみやすいといえる。

3. 学部教育がメインの大学 教養大学
・学部を特定のものに限定して集中的に教育する大学。
・全学生数3000人程度の規模で、人文系学部が充実しているのが特徴。
・20~30人程度の少人数クラスが多いので、行き届いた指導が期待できる。
・質の高い学部教育を受けたい人に適している。

大学学部修了で学士号、大学院前期課程修了で修士号(学位取得までに1年~2年)、後期課程修了で博士号(学位取得までに約3年)が授与されます。また、学部にDiploma (ディプロマ)、Certificate (サティフィケート)の2種類のの修了資格を与える1~3年コースを開講している大学もあります。

入学に必要な学力(目安)

・高校を卒業している事
・高校の成績は日本の5段階評価で平均 3.3 以上が目安、名門校では平均 4.0 以上の成績が必要 など、大学によって入学基準が異なる。
・英語力を証明するTOEFL iBT、IELTSのスコア
(4年制大学では必要な TOEFL iBT80~100(PBT 550~600)、IELTS 6.5~7.0)

入学条件は、各大学がそれぞれ決めます。入学基準は、同一州内の大学では似ていますが、カナダでは全国統一試験や入学センターのようなものはないので、ほとんどの場合、留学希望者が直接、志望大学の学部学籍部長に問い合わせることになります。
オンタリオ州は例外で、オンタリオ州大学入学申請センターを通じて行います。
また
ケベック州は、中等教育(日本でいう中学、高校)が他州より1年早く修了するので、ケベック州の大学へ進学する場合、中等教育修了後にセジェップ(Cégep)という大学準備機関に2年間通う必要があります。(セジェップでは日本の高校3年生~大学1年生にあたる課程を学ぶ)その後セジェップを卒業し、大学へ進学すると、基本的に3年間で学部課程を修了します。ケベック州は州の公用語がフランス語なので、一部英語で授業を行う大学もありますが、フランス語で授業を行う大学が多いことも頭に入れておかなくてはなりません。

近年条件付き入学を認める大学が増え、最初の1年間、語学学習主体の授業を受け、並行して基礎教養の単位を一部取得、2年次からは大学の本科へ編入し、4年間で卒業が可能なプログラムが導入されてきています。

カレッジは、職業訓練またはUniversity(4年制大学)編入を目指す為の学校です。
学士、修士、博士といった学位は原則もらえないのが、Universityとの大きな違いです。

カレッジ入学条件
・TOEFL / IELTS の英語スコア、IBT TOEFLで80-92、IELTS の場合 6.0-6.5 が目安。
・英語スコアが無い場合、カレッジでの英語試験やカレッジ附属・提携語学学校からの条件付き入学も可能。

申込時期
毎年 9 月入学、3 月が願書の締め切り
※一部 1 月入学も可能。

治安について

治安が良いと言われているカナダですが、日本に比べれば犯罪率は約5倍高くなります。

<人口10万人あたりの犯罪発生件数(2003年度)犯罪の多い州>
ブリティッシュ・コロンビア州    12,372件
アルバータ州           11,092件
ケベック州     7,084件
オンタリオ州    6,657件

ブリティッシュコロンビア州の人口当たり犯罪数はオンタリオの約2倍。

<カナダの危険な都市ランキング・ワースト10> by Maclean’s magazine
1.リジャイナ(サスカチュワン州)
2.サスカトゥーン(サスカチュワン州)
3.ウイニペグ(マニトバ州)
4.プリンスジョージ(ブリティッシュコロンビア州)
5.エドモントン(アルバータ州)
6.ニューウェストミンスター(ブリティッシュコロンビア州)
7.チリワック(ブリティッシュコロンビア州)
8.ビクトリア(ブリティッシュコロンビア州)
9.バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)
10.ハリファックス(ノバスコシア州)

ちなみに、イギリスの新聞「エコノミスト」が発表した治安の良い都市ランキング2015年版では、トロントが8位にランキングされました。

州によって、学費・入学条件・気候・治安・生活コスト・消費税まで違うカナダ。
留学先としてカナダの大学を選ぶ際にはいろいろな角度から検討し、しっかりと確認しておきたいですね。

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